DJ.KAKIAGE「テンション揚げてけえぇぇ~」
おはようございます。菜種油です。
今日のファミコンソフトは
【ロウ・オブ・ザ・ウエスト】
西部劇なのだが、メインは会話。
相手の言葉に対して出てくる選択肢を選び、会話を進めていく。
挑発したりウィットにとんだジョークで相手を翻弄する。
上手く会話が進まないと相手が撃ってきてしまう。
倒すのではない、諭すのだ!
処世術も学べる、まさに大人のゲームだ。
おっと、マブい女がやってきたぜ。
まずは軽く挨拶から。
ふふ、すまねぇな。
俺はそんなに器用な男ではないんでね。
ちょっと揺さぶってみるか。
女とは自分よりも大切にされている女がいると、火がつくものさ。
こいつも俺にイチコロだぜ。
きっと次にローズはこう言うのさ。
「あんた、彼女の事愛してるんだね。そりゃそうよね、あたいみたいなアバズレ女なんて誰も愛してくれないのよ」
そして俺は遠い目をして、こう言うんだ。
「自分を愛してない奴は誰からも愛されないんだぜ。たとえあんたみたいな極上の美人でもな」
はっとするローズ。そして寂しく笑いながらこう言うんだ。
「ふふ、口が上手いのね。もっと早くあんたに出会っていたら、自分の事を好きになれたかもね」
うつむいているが、ローズが泣いているのはすぐに分かった。
俺は優しく彼女をからかった。
「おいおい、これ以上着飾ってどうする?瞳から宝石がこぼれているぜ」
その言葉にローズは笑った。
その笑顔は取り繕ったものでもなく、相手を惑わすものでもなく、本物の笑顔だった。
「ありがとね、なんだかあたい自分のことを好きになれそうな気がするよ。でもこれであんたも彼女よりあたいの事を好きになるんじゃない?」
いたずらっぽくローズが言う。
俺は踵を返し、歩き出した。
「やれやれ、仕事に戻るか。このままここにいたら、あんたを抱きしめちまいそうだ」
ローズは照れたように小声で言った。
「・・・バカ」
Fin.
むふふ!さぁ、ローズ!お前の答え聞かせてくれ!
・・・・・・
バンッ